看護師長の役目はいろいろありますが、まず大切なのが部下である看護師のマネジメントです。業務がその看護師に適切かどうか、看護師同士の人間関係、看護師と患者との人間関係、看護師の価値観やプライベートの問題など、看護師を取り巻くさまざまな問題を把握し、看護師が働きやすいようにマネジメントしなければなりません。また、看護全体のレベルアップを図ることも必要です。看護師一人ひとりのレベルがアップすれば、その部署の看護レベルはおのずと上がります。レベルアップすれば病院の掲げる医療の目標の達成に近づくことができるでしょう。また看護主任などに看護師長の仕事の一部を任せることができ、そうすれば看護師長独自の仕事に集中することも可能です。さらに看護師長は看護部長や院長、医師などと意見調整をして、看護師の現場の環境をより良いものにすることができます。
将来、看護師長を目指すのであれば約15年の看護師としての経験が必要になります。そしてまずは看護主任になることが看護師長への近道です。看護主任になるには病院によって違いますが、昇格試験形式を採用しているところであれば、そのシステムを採用している病院を探す必要があるでしょう。また看護師長になるために有利となるのが、認定看護管理者という資格です。認定看護管理者は5年以上の看護師としての実務経験を経たうえに、認定看護管理者教育課程を180時間履修していることなど、5項目の条件のうち1つを有していれば認定試験を受けることができます。認定看護管理者の資格を取得すれば、看護師長になるために大いに役立つでしょう。
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